ドクロちゃん2巻
面白すぎます。たすけて。


マリア様がみてる―レイニーブルー
マリみては深いですよ。
ただのお嬢様甘々百合小説にとどまりません。
いや、それでも十分いいんですが。


日常の雑多の中で磨り減って行くだけの、人の純粋な直向さ、自分をすべて投げ出しても他人を想う心、
そういったまっすぐな美しさをもう一度磨き上げてくれる、そんな深い描写にあふれた素敵な本たちです。


この作者は、繊細で傷つき易い人々(自分?なんですかねぇ)への理解と洞察力にあふれていながら、
(でなければ「いばらの森」や「ウァレンティーヌスの贈り物」を書ききれません)決してそのまま肯定もせず、
否定もせず、淡々と受け止めるバランス感が驚嘆に値します。


開き直って肯定すればただのイタい人ですし、声高に否定すればそれはあまりに思い遣りの無い人では
ありませんか。


肯定、否定、どちらにも傾かず、ただ人と触れ合うことの美しさを書き続ける力量は、コバルト文庫という、
ある種特殊な領域に閉じ込めて置くのは余りに勿体無いと思うのです。
もちろんこれはコバルトを否定している訳では無く、もっと多くの人に読んでもらう価値が絶対にあるとい
うことです。


でも、コバルトであるからこれだけ読まれたと思える部分もあるので、難しいところですね。


購入予定
マリア様がみてる - パラソルをさして[今野 緒雪]
萌える英単語もえたん


1500円いかないと買えないしなぁ。